
近年では、3人にひとりが3年以内に離職するというデータが発表されるなど、働き方も以前と変化してきています。辞める理由というのは、人それぞれですが、職場が原因で辞めるという方が多いのではないでしょうか。今回は、スタッフが辞める歯科医院と辞めない歯科医院の違いや、退職を防ぐために実施する取り組みについて、くわしく解説します。
スタッフが辞めない歯科医院の特徴
まず、スタッフが辞めない歯科医院の特徴について、解説します。下記では、その特徴について、事例を交えながら解説するので、ぜひ参考にしてみてください。人事評価が公平
スタッフがモチベーションを保ったまま仕事を続けるには、公平な人事評価制度が必須となります。経営がうまくいっている医院だと、明確な人事評価基準と、それに沿った昇給・昇進のシステムが存在しています。例を挙げるとすると、半年ごとの目標を立てたり、定期的な面談の実施、個人のスキルに応じた給与テーブルの整備、資格取得の際の手当支給など、スタッフの努力がきちんと評価・報酬される制度となっています。
これにより、スタッフは自身のキャリアが明確になり、目標に向かって仕事に取り組むことができるようになるのです。
教育体制がしっかりしている
スタッフを成長させるためのサポート体制を整えている歯科医院は、定着率が高いといわれています。最新の治療技術や医療機器の使い方などの研修がしっかり用意されているため、スタッフも専門的なスキルが身につきます。技術が向上していくと、モチベーションも上がってくるため、辞めない歯科医院となってくるのです。具体的な事例として、月に1回勉強会を設けたり、資格取得のための支援制度などを用意しておくのがおすすめといえるでしょう。
風通しのよいコミュニケーション
密なコミュニケーションが頻繁に行われてる歯科医院は快適な職場となります。意見や提案を自由に発信できる環境となっていれば、スタッフも働きやすく感じるはずです。具体的な例としては、朝のミーティングで情報共有を行う、意見箱の設置などがコミュニケーションを良好に保っていくためのおすすめの方法といえます。
スタッフが辞める歯科医院の特徴
次に、スタッフが辞めてしまう歯科医院の特徴について、解説します。賃金・待遇に問題がある
どの職業にもいえることですが、スタッフはお金を貰うために働いています。歯科医院で働いているスタッフが辞める原因として1番多いといわれているのが、賃金・待遇の問題なのです。これは、ただ基本給が低いというだけではなく、残業代が支払われなかったりするなどの、労働に見合った報酬が得られないというのが問題視されています。
人間関係の悪化
職場の人間関係は、働くうえで非常に重要となります。院長や先輩と関係性が悪化すると、賃金や待遇がよくても、退職を考える方もいるはずでしょう。たとえば、新人スタッフに対しての厳しすぎる指導であったり、反対に何も教えなかったりするなどの状態だと、入職してすぐに辞めてしまうでしょう。
また、人間関係が悪化している医院だと、普段からコミュニケーションを取らなくなるため、伝達ミスなどで、大きなトラブルに発展してしまう恐れがあるなども、考えられます。